
以下、フィリピンから手紙で下記の文章が届きました。
高森寮でパソコンを練習している生徒がいるので、打ち込んでもらいました。
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どーも、ゆきゆきゆきちゃんでーす!!
しばらくご無沙汰さたしてしまってすいません。
更新するネタがなくて…ごめんなさい。
久しぶりの更新、スタートします。
2回目のフィリピン道場に来てから、6ヵ月が過ぎました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
日本はもう秋ですねぇ〜。
おでんがおいしい季節で、山は紅葉がきれいに色づいてますね、きっと。

さてさて、私はというと、とっても元気に過ごしています。
1番会いたかった先生(多分、森川先生のことだと思います)にも会えたし、その他知り会いのフィリピン人にも会えたし、うれしかったです。
そして、ほとんどの仲間が入れ変わった道場で日々がんばって過ごしています。
今日は、9月27日(水)に行われたフィリピン道場グラウンド戦の事を更新したいと思います。
グラウンド検定を受ける人が2人いました。
その2人以外は、トーナメント方式の試合だけでした。
私は正直、“またどーせ負けるんだろうなぁと、軽く考えていたのですが、奇跡がおきました。
私の1回戦の相手は、青帯のD君男の子でした。
「D!!勝ったら好きなジュース買ってあげるから!!」
誰かが試合前のDにこういった事で、Dは練習の時には見せない動きをしてきました。
試合が始まった途端、私は大外刈りをかけましたが、かかる訳もない所でかけようとしたので当然、逆にこかされてしまいました。
そしてすぐに起き上がり、何でかパスガードの形になった為、首を締めようとしたけれどかからず、Dが必死で動く為、私は思いきって立ち上がり、Dの足を避けて横四方の体勢になりました。
そして、腕がらみをかけようとしたけれどかからず、そのまま“横四方からの腕十字”をかけました。
やり方はちゃんとなってなくておかしかったと思います。
それでもしっかりかかったみたいで、審判の“止め!!”という声がかかり、試合終了―!!
2回戦進出決定!!
私に判定が下された時、涙が出そうになりました。
今まだ白帯から茶帯までたくさんの試合に出てきて、全敗していた為か、初勝利だったので余計にうれしかったです。
泣きそうになったけれど、2回戦があるので我慢しました。
2回戦目の相手は、フィリピン道場スタッフである入江先輩でした。
“絶対無理じゃん!!”
と思っていました。
そして2回戦目は、もう皆さんにお伝えするほどの事もありません。
チョークスリーパーをかけられ、私の負けでした。
負けた事は悔しかったけれど、1回戦だけでも初めて勝てた事でもう
十分満足でした。
そして全部終わった後、優勝者・準優勝者が胴上げされていて
盛り上がっている中、私は石原先生に言いました。
「石原先生!!私今日が初勝利ですよ!!今までたくさん試合に出て来て今日初めて勝ちましたよ!!私、泣きたくなるほどうれしいです!!」
目いっぱいに溜まりそうになるのを我慢してそう言った時、石原先生は言いました。
皆の前ででかい声で。
「友紀が今日、今まで出た試合の中で初めて勝ったんだってー。
胴上げしてやってー!!」
突然の石原先生の発言に、私の頭の中はビックリマークだらけ。
「えー!?!?!?
私重いからいい!!
そんなつもりで言ったんじゃない!!」
そう叫んでた時、気が付けばたくさんの先生や仲間達に囲まれ、体は宙に浮いていました。
そして、胴上げをしてもらいました。
今でも思い出すと、泣きそうになります。
勝った事から私は思いました。
“嫌でも空手を続けてよかったと。”
私は打撃は大好きだけど、寝技は嫌いです。
その嫌いな寝技の試合で、勝ったから余計にうれしくてたまりませんでした。
つくづく、“空手やっててよかったな”と思いました。
そこは、たまたまこの学園に入学させてくれたお父さんに感謝です。
お父さんがこの学園に私を入学させていなかったら、私は空手何てやっていなかっただろう。
この場をかりて言います。
お父さん、私をこの学園に入れて空手をやらせてくれてありがとう。
これからも日々の稽古、がんばるよ!!
そして、これからもずっと、空手をやって生きていきます。
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